小学生のプログラミング教育は流行っているからやらない

子供の教育

小学校でプログラミング教育が必修化され、小学校二年生の息子が小学校でパソコンを触り始めました。在宅ワークでパソコンを使っていると学校で触ったパソコンの違いとかを嬉しそうに話してくれます。

最近、街中やインターネットで小学生のプログラミング教育の習い事が目立ちますね。
妻からもプログラミング教育について相談されたので、ITエンジニアのマネジメント経験から考えをまとめたいと思います。

プログラミング教育をやらない理由

結論からいうと我が家ではプログラミング教育の習い事はさせない予定です。
理由はたくさんありますが、主な理由5つについて解説します。

プログラミングは誰もがやっていること

プログラミングと聞くと「?」となる人も実は人生でプログラミングしたことがあります。

例えば旅行に行くときに日程を決めたことはありませんか?
何時にどこに行って何をするか、観光する順番を決めたり、食べに行くレストランの候補を決めたりと。

「旅行の計画を立てて、それを実行すること」
「プログラムを作って、それを実行すること」

実は考え方は同じなんです。

他にも料理の作り方とか、掃除とか、日常にプログラミングはあふれています。
プログラミングの基本となる考え方、プロセスを考えたり、順序や制約条件、判断条件といったことを日常の中で無意識におこなっています。

プログラミングは超簡単

ITプログラミング未経験の方からすると意外かもしれませんが、ITプログラミングってめちゃくちゃ簡単なんです。その事実を世の中のママたちに知ってほしいと思います。

どれくらい簡単かというと、自動車運転免許を取るのと同じくらいの簡単さです。
自動車運転免許は日本だと8000万人以上が所有しています。成人の大多数が持っていることになります。

ITプログラミングがこれと同じくらい簡単となると、いま子供に一生懸命やらせる必要性はないと思います。

例えば、未経験からITエンジニアになるためのプログラミングスクールがどれくらいの学習時間を提供しているかというと、Webサービスを開発する基礎を学ぶ期間として200時間が目安となります。

厚切りジェイソンが宣伝している有名プログラミングスクールの事例がこちらです。

TechAcademy(テックアカデミー)のWebアプリケーションコースのプラン例

TechAcademy公式サイトより引用

料金も10万円台から受講可能で自動車運転免許と大差ありません。
実際にこれを受講してエンジニアとして働き始めている方も多いので、プログラミングは恐れる必要はありません。

必修化される内容はプログラミングが目的ではない

プログラミングが簡単といっても、大学受験にあるから心配という人もいるかと思います。

大学受験に関わるのは高等学校での必修科目が対象になります。
文部科学省の新学習指導要領によると必修科目は「情報1」が対象で、その教育内容はこう書かれています。

【情報Ⅰ】(必修)
(1) 情報社会の問題解決
(2) コミュニケーションと情報デザイン
(3) コンピュータとプログラミング
(4) 情報通信ネットワークとデータの活用
【情報編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説より引用

教育の目的はプログラミングができることではなく、情報社会において情報技術を問題の発見や解決に活用できる知識を持つことを目的としています。

流行りの小学生向けプログラミング教育では身につかない知識かと思います。

プログラミングを学ぶよりも普段から周りの物事について考える癖をつけておく方が中学高校になったときに情報技術への理解がしやすいと思います。

ITエンジニアの現場でも情報工学の専門知識を大学で学んだ人よりも、営業経験をしてからITエンジニアに転身した人の方が活躍しているのをよく見てきました。

将来「みんな」に埋もれてしまう

みんながやっていることに時間を割いていると、たくさんいる人材の1人になってしまいます。それよりも「その人だからこそできること」を身につけて貴重な人材になってほしいと子供の将来に対して思います。

機械が仕事を楽にしていく一方で、簡単な仕事は減っていき、「出る杭」が求められる時代に変わってきています。

では小学生の間は何をやるべきか

小学生の間はもっと他に学ぶべきこと、経験すべきことがたくさんあります。
将来プログラマーになりたいんだ!という夢があるならプログラミングの習い事も良いかもしれません。そこに本人の強い意志があるなら応援するべきでしょう。

けど、親が子供の将来を考えてプログラミングをさせるというのは子供の芽を摘んでしまう可能性すらあります。

すべての子供に備わった才能「好奇心」を育てる

仕事柄、エンジニアの新卒採用面接で多くの学生と話してきました。そこで感じた優秀な学生に共通しているのが、「好奇心」の強さです。

「好奇心」があるから物事に集中することができ、人よりも秀でることができます。

この「好奇心」って一部の人しか持っていないのかというとそうではありません。
保育園や小学校の子供たちを見ていると「好奇心」のカタマリで驚かされます。
学童のキャンプ引率をしたときには子供たちの才能に驚かされました。

このすべての子供が持って生まれた才能である「好奇心」を大事に育んでいくことが一番大事だと思います。

事例:ものづくりが好きならトコトン作らせる

うちの小学校二年生の息子の場合、とにかくモノづくりが好きで毎日のように作っています。
子どもが興味を持って取り組んでいることは続けさせたいですね。

モノづくりに対する好奇心はどんどんと進んでいて、こんな行動をしています。

  • 朝6時に起きてモノづくり、学校から帰ってもモノづくり
  • 学校でモノづくり博士と呼ばれて友達にも作ってあげている
  • 植物のタネの仕組みに興味を持ち、自分で工作して再現している
  • 次々に難しい本にも興味を持つようになり図鑑はほぼ読破
  • まだ習っていない図形や街にあるものの展開図を作る

こんなにモノづくりに真剣な人、会社で見たことがありません。
これからどうなっていくのか楽しみです。

そうはいってもプログラミング教育が心配な人にはコレ

親がエンジニアだからプログラミング教育に対して余裕があるんでしょ?と言われるかもしれません。

プログラミング教育は小学生の段階だと不要だと思っていますが、考え方には触れさせておいた方が良いと思っています。

考え方を学ぶ上で良いなと思ったのがNHK教育テレビの「テキシコー」です。
これはプログラミングをすることを目的としていなくて、身近なものを題材にしてプログラミング的思考を学ばせてくれるのでオススメです。よく一緒に見ていますが、エンジニアの私が見てもなるほどなと思うことが多いです。小学生にちょうど良い内容です。

うちでは子供がモノづくりとスターウォーズにハマっていて、LEGOのプログラミングできるスターウォーズのオモチャを欲しがったのでサンタさんに買ってもらいました。
実際に動くものを使うとプログラミングの考え方がイメージしやすく、それを使って何かできないかといった高等学校の情報1で求められる要素も養われるので気に入っています。

先週末にはキッチンから食卓まで料理を運ぶウェイターロボットにしていました。
最初はうまく運べなかったけど、なぜ失敗したのかを考えてロボットを作り直したり、プログラミングを修正したりして工夫していました。エンジニアっぽいですね。

良い値段しますが費用対効果で考えると満足しています。

これで遊んでいる息子を見ていて、プログラミング教室でもロボット工作をするところは良いかなと思っています。

結論:プログラミングという未知の世界に焦る必要はない

今の子供は英語が必修化されたり、プログラミングが必修化されたりと、日本人が苦手なジャンルだから不安に感じるかもしれません。

けど、実際に取り組む内容を見ると、実はとても簡単で、社会や化学の方がよほど難しいと思います。

ですので、今は焦らずに子供が興味を持つことに取り組ませてあげることが将来の成長につながるんじゃないかなと思います。

ITエンジニアの世界でも、興味を持って学び続けている人だけが第一線で活躍しています。

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